2021年5月28日、『独学大全 — 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』(著者・読書猿/ダイヤモンド社)が手元に届いた。
韓国語辞書や文法辞典と一緒に並べてみても、『独学大全』の分厚さは一目瞭然。
さっそく本書でも紹介する読書法の一つである、「掬読(きくどく=Skimming)」と「刻読(Marked Reading)」で約800ページを一気に読み終えた。
独学の心構えや学習法・読書法・ノート術などが一冊に網羅されていることが何よりも重要だ。
そのおかげで例えば韓国語学習で駆使する各種メソッドが、どこに位置づけられているのかよく分かる。
また学習に行き詰ったときも、あれこれネット検索に時間と労力を費やすのではなく、本書の中から選んで試せばいい。
まさに「学びの羅針盤」的存在だ。
そもそも多くのメソッドはすでに取り入れているものだが、例えば読書法でも「転読(Flipping)」「掬読=(Skimming)」「問読(Q&A Reading)」「限読(Timed Reading)」「黙読(Silent Reading)」「音読(Reading Aloud)」「指読(Pointing Reading)」「刻読(Marked Reading)」という名前がそれぞれ与えられ、全体の中に位置づけられている。
これにより、これまで無意識に行っていた読書法にこうして学術的名称を与えられると、何かすごい技を組み合わせていたんだなっていう気になってくる。そして今後、きわめて意識的に自信を持って取り組めるようになるだろう。
また、それぞれの読書法の意義から実践法まで示されているのも親切だ。
「学習は一生続く旅」のようなものだ。
自分の成長の度合いに応じて、学習法・読書法・ノート術などもバージョンアップしていく。
『独学大全』との相互関係も固定的なものではなく、発展的に変化していくだろう。
そんな「一生続く学びの旅の伴侶」だ。
『独学大全』
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